川崎市スポーツ協会 主催

開催日:2025年1月11日(土)
令和6年度川崎市スポーツ協会研修会・加盟団体連絡会にて、『スポーツと貧血・相対的エネルギー不足による女性アスリートの三主徴』に関する無料講演会を開催しました。
会場:川崎市総合自治会館

🔳参加者からの質問を紹介します。
・体の成長が伴うジュニアアスリートは、食事からの鉄分摂取だけでは追いつかないこと、食事のバランスを良くすることは理解出来たのですが、サプリメントで補う場合の注意点はありますか?摂り過ぎた場合はどうなるのでしょうか?
【講師回答】
・サプリメントで補う場合
注意点として用法・用量を守るのは当然ですが、服用後に体調変化(頭痛、胃痛、便秘、軟便など)が現れる場合は用量を減らして様子を診る、または服用を止めて薬剤師・医療機関に相談するなど、体調変化をそのままにしない様にしてください。
・摂り過ぎた場合
鉄分の多い食材で食事をしたとしても耐容上限量(男性50㎎・女性40㎎以下)を上回るのは大変なボリュームになります。
 ※耐容上限量:健康を害する上限摂取量

例えば、鉄分含有量No1の豚レバーだと400g強、納豆だと30パック強を一度に食べることになります、食べられない訳ではありませんが現実的ではありませんよね。
食事(食品)から少し多めに鉄分を摂取したとしても、必要の無い鉄分は体に吸収されないまま排泄しています。
所が、サプリメントの場合は吸収効果を高めてある商品が多いので、吸収阻害を受けながらでも体に沢山取り込まれています。
特に、キレート鉄分の服用を過剰摂取すると鉄分が臓器に沈着することがありますし、ヘム鉄の過剰摂取は2型糖尿病のリスクが高まると報告されています。
効果を期待して摂取し過ぎるのは大変危険ですし、多種に及ぶサプリメントを一度に摂取することも良くありません、同じ成分が重複していることが多いからです。
食事から鉄分の吸収をしっかり摂るにはバランスの良い食事を心掛ける、サプリメントを活用する場合は用法・用量を守りながら服用するようにしてください。
 『なんか最近体がだるいな~』
 『少しの運動でも疲れ易くなったな~』
 『髪の艶がなくなってバサバサしてきたな~』
 『肌の色がくすんできたな~』と感じてきたら、それは鉄欠乏の現れです!
鉄の吸収を高めるビタミンCとクエン酸、及び赤血球とヘモグロビンの構成を助けるビタミンB群とタンパク質をバランス良く摂取するように心がけ毎日の対策を心掛けましょう!
講演会の依頼に関して、ご興味・ご質問がある方は、お問い合わせください。

🔳講演テーマ
 ➀スポーツと貧血・相対的エネルギー不足による三主徴
 ➁産前産後のマタニティケア
 ➂鉄欠乏と赤ちゃん
 ➃鉄欠乏と心の不調
 ➄暑さ指数と教育現場の熱中症
 ➅鉄欠乏と美容(準備中)

🔳藤永製薬株式会社 研究開発本部 吉田
  TEL:03-4533-1104
  mail:yoshida-yutaka@fujinaga-pharm.co.jp